【基本セット2021】超強そうな新ゴブリン、《人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop》が公開!!!

新セット

既に世間で話題になっていますが、基本セット2021のプレビューでなんだかとっても強そうな新ゴブリン、《人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop》が公開されました。

《人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop》

《人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop》(赤)(赤)
クリーチャー – ゴブリン・ならず者 [R]

あなたのライブラリーの一番上のカードを公開したままプレイする。
あなたはあなたのライブラリーの一番上からゴブリン呪文を唱えてもよい。
あなたのライブラリーの一番上のカードがゴブリン・カードであるかぎり、人目を引く詮索者はそのカードのすべての起動型能力を持つ。

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今回はコイツについて考えてみます。

人目を引く詮索者のココが凄い!

まず最初に人目を引く詮索者のスゴイところ、メリットから考えてみます。

2マナ圏を埋める完璧な1枚

ゴブリンデッキといえば1マナ圏はゴブリンの従僕と霊気の薬瓶が確定枠です。3マナ圏はロード(戦長・酋長)とゴブリンの女看守がほぼ確定枠として居座っています。これはレガシーフォーマットが制定され『ゴブリン』というデッキが登場して以来16年、ずっと変わらない不動の面子です。

ところが2マナ圏だけは事情が別で、大昔のゴブリンデッキこそ群衆追いの4積がデフォでしたが、時代の移り変わりと共に4積確定のゴブリンカードはなくなりました。

戦争司令官、棘鞭使い等を筆頭に、煽動者、新旧グレンゾ、果ては火花鍛冶など、様々な2マナゴブリンを複数枚づつ積むスタイルが主流でした。

最近はクレーター掘りや飛び道具の達人など有望な2マナゴブリンも続々登場して、ゴブリンデッキの2マナ圏はまさに群雄割拠。そこのカードチョイスはプレイヤーの嗜好・プレイスタイルが色濃く反映される枠でもありました。

※ちなみに自分は2015年の冬くらいからずっとメインの2マナ枠は虚空の杯を入れたタイプを愛用してきました。(※旧ブログ)

GP京都で使ったゴブリンにメインから虚空の杯を入れた理由
国内初のレガシーGPも遂に終わりようやくレガシー環境も一段落がつきました。自分は虚空の杯入りゴブリンを使い直前トライアル5-0からの本戦3-4という結果に終わったわけですが、会場では対戦相手の人からよく 「メインからチ

話が脱線しました。

そんな2マナ圏群雄割拠の状況下で登場したのが、今回の人目を引く詮索者です。

いくらエターナル環境といえど、2マナの実験の狂乱を放置できるデッキは少ないもの。2T目に人目を引く詮索者を出して3T目のドロー後にトップからゴブリンが捲れたら相手としてはメインフェイズに入る前に除去を撃たざるを得ません。

場に存在するだけで相手に対処(除去、カウンター、ハンデス)を強く迫ることができる

これはものすごく画期的なことで、従来の2マナゴブリンには無かった最強クラスのプレッシャーです。(※群集追いや煽動者はアタックしなければ驚異にはならず、かたや戦争司令官やクレーター掘りはあくまで相手に対応するリアクティブカードでしかないため)

そのため人目を引く詮索者はゴブリンデッキが成立して以来、長らく浮動枠だった2マナ圏に4積される新たな新戦力となるやもしれません。

フェアデッキ対決を制する実験の狂乱

モダン・レガシーにおけるゴブリンデッキの弱点は何か? 色々ありますが、多くの人が口を揃えて言うのが対コンボにおける対抗手段の無さ・脆弱性ではないでしょうか?

中~長期戦以降の粘り強さを最大の売りとしているゴブリンデッキにとって、デッキ内にコンボ対策となるカードを積む余裕は全くありません。

MagicFest Bologna 2019 - Sunday Legacy PTQ(2019/12/01 MagicFest Bologna 2019 Sunday Legacy PTQ Champion)

 

”対コンボ戦はほぼ捨てている代わりに、フェアデッキ対決では無類の強さを発揮する”

これがエターナルフォーマットにおけるゴブリンの立ち位置でした。

しかし環境のインフレが進むにつれ、他のフェアデッキもメキメキと強化されていき、シナジーを形成したゴブリンカードたちよりもカード1枚1枚で戦っている相手の方が強い、という由々しき状況が日に日に増えてきました。

特にこの傾向は灯争対戦以降、加速度的に増していきました。

(三人は、どういう集まりなんだっけ?)

対コンボを捨てているかわりにフェアデッキには強いはずのゴブリンが、コンボだけでなくフェアデッキにすら勝てないとなると、これはもはやゴブリンデッキの存在価値を根本から揺るがす重大な危機です。

人目を引く詮索者はそんな危機的状況に一石を投じてくれるやもしれません。

実験の狂乱を4枚積むのはアドバンテージ合戦という意味でいえば単純にデッキパワーを底上げする超強化です。実験の狂乱はさすがに放置できないので除去を引き付けやすく、その結果 後続のロードやクレンコが生き残りやすくなるという点も高評価。

 

後述するコンボで別角度からの勝利も狙えるようになったので、アドバンテージ合戦が苦しい場合は真正面から付き合わずコンボ勝ちのプランも取れるようになりました。

これは実際にCore2021がリリースされ実戦してみないことには分かりませんが、見た目以上に大きな変化になると思います。

即死コンボで対コンボ戦での勝率もUP

上でゴブリンデッキは対コンボが弱いと書きましたが、それは妨害手段が乏しいことに加えてキルターンが遅いからでもあります。

ゴブリンの従僕からスタートして相手が完全無抵抗なら包囲攻撃の司令官と群衆追いなどで3killも可能ですが、必要枚数の多さや妨害のし易さからして現実的ではありません。

実際にゴブリンができるのは4キルくらいが関の山。で、エターナルフォーマットにおいて相手のコンボにほぼ干渉しない愚直な4キルとは、むしろコンボ側から見てゴブリンが無抵抗なようなもの。

ここがゴブリンデッキの対コンボにおける泣き所でした。

 

しかしゴブリンが即死コンボを得るとなるとこの状況が一変するかもしれません。

例えばモダンのネオブランドなんかは妨害手段はほぼ無くてもキルターンが早いためコンボデッキに強いコンボデッキ、なんて言われています。

それと同じで、MTGにおいては妨害手段がなくても早いキルターンを実現できればそれをもって対コンボ性能を主張することができます。

コンボパーツ(人目を引く詮索者、ボガートの先触れ)をそれぞれ4積すれば3キルはかなり現実味を増します。ジャンドにおける2T目タルモ→3T目ヴェリアナと書けばそれがどのくらいの頻度で発生するかは簡単に想像できますね。

(2T目タルモ→3T目ヴェリアナはよくある)

この無限コンボの内臓によって今まで1ターン差で悔しい思いをしてきたマッチアップでの勝敗は相当変わるようになると思います。

特にこれは不毛の大地とリシャーダの港が無いモダン環境においてはより顕著。

  • ヴァラクート
  • アドグレイス
  • アミュレットタイタン
  • ストーム
  • トロン
  • ドレッジ
  • GWオーラ

などのゴブリンより早いアンフェアデッキとの勝率が詮索者コンボの導入でどれくらい変わるか今から本当に楽しみです。

人目を引く詮索者の弱点

人目を引く詮索者は確かに強力です。無尽蔵のアドバンテージエンジンかつ即死コンボも狙えるなんて正直オリカを疑うほどのスペックです。

しかし弱点もあります。ここまでベタ褒めした人目を引く詮索者について、次はコイツのデメリットを考えてみます。

ボガートの先触れをデッキに入れなければならない

人目を引く詮索者の弱点、それはボガートの先触れをデッキに入れなければならない点です。

ボガートの先触れ

人目を引く詮索者をデッキに入れるなら、同時に即死コンボを実現するボガートの先触れを入れない理由はまず無いと思います。

が、ボガートの先触れは単体だと弱い。とても弱い。

ボガートの先触れがゴブリンの女看守と比べれてどれだけ弱いか書きだしたらキリがないので省きますが、まぁ弱いこと弱いこと(笑)

2ターン目の詮索者が除去されて土地が3枚で止まった上にハンドにはボガートの先触れが2枚・・・なーんて状況になったら、むしろプレイしない方がいい可能性まであります。敗北は必至。

モダンのドルイドコンボにおける治療の侍臣も単体ではだいぶ弱いですが、あちらは2マナですしドローを止めませんし、何より台所の嫌がらせ屋などを入れればドルイド以外とのシナジーも期待できます。

しかしボガートの先触れにはそんな救済案はほぼありません。霊気の薬瓶や詮索者無しに土地を3枚タップして唱えるボガートの先触れは往々にして治療の侍臣以下の性能だと思います。

人目を引く詮索者を対処されてボガートの先触れを単体運用することになった場合、これをどう活かすかが今後のゴブリンデッキの一つの課題だといえるでしょう。

(※ちなみに、コンボ要員として投入する鏡割りのキキジキやモグの狂信者もボガートの先触れほどではありませんが、単体運用することになったときはちょっぴり弱いかも、という懸念があります)

ダブルシンボル

開発の方針で赤い灰色熊はそう易々とは出してくれないので、人目を引く詮索者は過去のグレンゾ二種と同様にダブルシンボルです。

デッキ内の土地が元々赤マナソースばかりのモダンゴブリンなら問題ありませんが、レガシーでは事情がだいぶ変わってきます。

レガシーのゴブリンデッキはマナフラ対策も兼ねて無色土地(不毛の大地・リシャーダの港)最大8枚によるマナ拘束をデッキの強みとしているので、人目を引く詮索者を4積する場合はそれをある程度諦めなければなりません。

マナフラの受けは詮索者自身で出来るので多少であれば問題ないと思いますが、無色土地によるマナ拘束をある程度諦めるため、それが原因でエルドラージやショーテル系とのゲームを落とすシーンは今後確実に出てくるでしょう。

このあたりの土地配分はしっかり計算して実戦でも数をこなして最適解を出したいです。

盤面への影響度がとても低い

人目を引く詮索者は場に存在するだけでアドを稼げるという従来の2マナゴブリンとは一線を画した性能ですが、一つだけ見過ごせない点があります。

それは盤面への影響度がとても低いということです。

上でも書きましたが、従来のゴブリンデッキの2マナ圏といえば群衆追い、煽動者、モグの戦争司令官、棘鞭使いなどを数枚づつ採用するのが主流でした。

そしてこれらはどのカードであれ、戦闘における攻撃面・防御面のどちらか、つまり盤面に何らかの影響を与えるクリーチャーたちでした。

しかし人目を引く詮索者だけは違います。強力なクリーチャーが溢れるエターナルフォーマットにおいて、ただのクマはアタッカーとしてもブロッカーとしても力不足と言わざるを得ません。

クロックパーミやエルドラージなどは、おそらく実験の狂乱能力でアドを獲得していく暇も中々与えてくれないでしょう。

となると、詮索者もしょせんは単なる灰色熊。タルモやエルドラージにバシバシ殴られているときに引いて「これがモグの戦争司令官や棘鞭使いだったらなぁ・・・」なんて後悔するシーンは結構出てきそうです。

人目を引く詮索者について、まとめ

人目を引く詮索者について考えてみましたが、まとめると以下のような感じです。

メリット

  • デッキパワーが大幅に底上げされるかも!!!
  • 対コンボで勝てるゲームが増えるかも!!!

デメリット

  • ボガートの先触れが単体では弱いかも・・・
  • 無色土地を多少諦めないといけないかも・・・
  • 盤面への影響度が低すぎかも・・・

 

と、まぁ当たり前のことしか書いてませんね(笑)

 

この土日は人目を引く詮索者入りのゴブリンデッキをずっと一人回ししましたが、個人的には滅茶苦茶強いように感じました。いつも新規ゴブリンは過大評価しがちな自分ですが、今回ばかりはガチだと思います。

なんせモダン・レガシー、どちらのゴブリンデッキでも4積固定スロットになってもおかしくないほどの超新星ですからね。

近代マジックのカードはレアリティが上がるにつれカードパワーも高くなっていくので、人目を引く詮索者の投入でデッキ内にレアが4枚も増えるとなるとゴブリンデッキは間違いなく強くなるでしょう。

しかもそれがゴブリンデッキがかねてより欲していた2マナ域にすっぽりハマり、かつ即死コンボもイケるクリーチャーとなれば、実際コレがどれほどデッキを強化するかは想像がつきません。

体感的にはエルフデッキにおける死儀礼、マーフォークデッキにおけるネメシスの登場と同じくらいかそれ以上のインパクトはあると思います。(あると信じたい)

ラヴニカのギルドやモダンマスターズのリリース前もワクワクしていましたが、ゴブリン視点で今回ほど期待値が高いセットは過去に例を見ません。

MOでCore2021がリリースされるのが6月25日ということなので、しばらくは一人回しでもしながら首を長くして待とうと思います。

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