【レガシー】ゴブリンデッキについての解説

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このページではレガシーにおけるゴブリンデッキについて紹介します。

レガシーにおけるゴブリンデッキとは

サンプルレシピ SCG Open LegacyClassic top4 2018/7/15

●31 Creatures
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
3 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
2 《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《ゴブリンの損壊名手/Goblin Trashmaster》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
1 《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》

●7 Other Spell
3 《タール火/Tarfire》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》

●22 Lands
5 《山/Mountain》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》

●15 Sideboard
3 《紅蓮操作/Pyrokinesis》
2 《赤霊破/Red Elemental Blast》
3 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《高山の月/Alpine Moon》
2 《血染めの月/Blood Moon》
4 《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》

ゴブリンはレガシーフォーマット設立当初から今日まで現存する数少ないデッキのうちの一つで、今でも多くのプレイヤーに愛されています。

ここではそんなゴブリンデッキについて、1から10まで解説します。

ゴブリンデッキの強み

通常、部族デッキといえば直線的なビートダウンが一般的ですが、ゴブリンはそれに加えて独自の粘り強さと柔軟性も兼ね備えているためコントロール的に振る舞うことも可能です。ここではそんなゴブリンデッキの強みをご紹介します。

1、ゴブリンの従僕と霊気の薬瓶による爆発的なマナ加速

ゴブリンの従僕、霊気の薬瓶

ゴブリンデッキの強さの半分はゴブリンの従僕と霊気の薬瓶の疑似的なマナ加速に支えられているといっても過言ではありません。

ゴブリンの従僕は現在のレガシー・フォーマットにおいて1ターン目に出てくる1マナクリーチャーとしては最大のプレッシャーを誇り、対処されなければ一気に勝利が近づきます。攻撃が通るたびにタダで発熱の儀式や煮えたぎる歌が打てる、と書けば使ったことが無い人にもその爆発力は想像しやすいかと思います。ゴブリンと似たようなデッキは他にもマーフォークやデスタクがありますが、それらが使う1マナクリーチャーといえば呪い捉えやルーンの母です。この点からも1ターン目に出てくるゴブリンの従僕のプレッシャーがどれだけ強力かが伺えます。

一方、霊気の薬瓶も負けてはいません。こちらはインスタントタイミングによる奇襲効果だけでなく、ゴブリンの女看守とゴブリンの首謀者のお陰で中盤以降も暇することなく仕事をし続けるのでゴブリンデッキにとっては最高のマナ加速として機能します。MTGの歴史において霊気の薬瓶を使ったデッキは沢山ありましたが、レガシーのゴブリン以上にこのカードを使い倒しているデッキは他にありません。非ゴブリンスペルでありながら、4積確定なのも頷けます。

 

どちらもデッキを円滑に回すための踏み倒しカードですが、両者に共通しているのはその圧倒的なマナ加速能力。ゴブリンの従僕はゴブリンの女看守→包囲攻撃の司令官と動くことができれば3ターン目にして8マナも生み出している計算になります。

霊気の薬瓶は瞬発力こそ無いものの従僕と違い対処されにくいため、1ターン目に出さえすれば、2起動→3起動→3起動→4起動のようにゲーム終了までにトータル10マナ以上生み出すことも少なくありません。仕事をできた時は5マナ~10マナくらいはザラに生み出すので、極端な話、ゴブリンデッキにおける霊気の薬瓶は恐らくBlack Lotusよりも強力です。

black-lotus

ゴブリンデッキは3マナ以上のカードが最低でも16枚前後は入っているので、レガシーにおいては相当重いデッキに分類されます。それでもデッキとしてきちんと機能するのは、ゴブリンの従僕と霊気の薬瓶の2枚がデッキの屋台骨を支えているからに他なりません。

2、ゴブリンの女看守、ゴブリンの首謀者による粘り強さ

ゴブリンの女看守、ゴブリンの首謀者

ゴブリンデッキはビートダウンでありながら、除去にめっぽう強いという特徴があります。その理由がゴブリンの首謀者です。

一般的にゴブリンデッキはゴブリンの首謀者を唱えると平均して2枚はゴブリンが捲れます。マナフラしていたり、フェッチや終末でライブラリーが濃くなっていれば3枚、4枚捲れることも珍しくはありません。1枚しか取れない民兵のラッパ手でさえモダンであれほど評価されていることを考えると、ゴブリンの首謀者がいかに優秀かがよく分かりますね。

この呆れるほどのアドバンテージ獲得能力のおかげで、相手側は1:1交換の除去を繰り返すだけではゴブリンを退治しきれず、結果的にゴブリンが勝ってしまうというゲームが多々あります。

粘り強さという意味ではゴブリンの女看守も負けてはおらず、こちらは追加のゴブリンの首謀者という役割だけでなく、状況に応じて必要なカードをサーチできるためデッキに柔軟性をもたらしてくれます。

3、不毛の大地、リシャーダの港によるマナ拘束

不毛の大地、リシャーダの港

ゴブリンの3つ目の強みとして不毛の大地、リシャーダの港の存在が挙げられます。無色土地を贅沢に8枚も取れるのはデスタクと同じ単色デッキならではのメリットで、エルドラージやスニークショーにもそこそこ勝てるのはこの二枚があるからこそ。

不毛の大地・リシャーダの港はゴブリンの従僕・霊気の薬瓶とそれぞれが互いを補完しあう関係にあるため、ただ雑に不毛の大地を突っ込んだデッキよりも強く運用できるようになっています。

そして何よりゴブリンはデッキ構造上ロングゲームになりがちなため、この二枚はマナフラの受けとして機能する点も非常にありがたいところです。

ゴブリンデッキの弱み

1.マナ加速が優秀で、2.粘り強く、3.相手の土地基盤もズタズタにできる

・・・こう書くとゴブリンは一見して最強デッキのようにも思えます。しかし実際に使ってみるとそんなこともありません。ここではゴブリンデッキの短所についてまとめてみました。

1、アンフェアデッキに弱い

死体発掘、むかつき、暗黒の深部

上でゴブリンデッキの強みを沢山上げましたが、これらを実現するためにゴブリンデッキは60枚のうち沢山のスロットを割いています。その結果、ゴブリンデッキは土地とクリーチャー以外への干渉をほとんど諦めざるを得えません。アンフェアデッキ相手に一方的にやられることもしましば。

ANTにせよリアニメイトにせよ土地単にせよ、レガシーフォーマットには常に一定数のコンボデッキが存在するので、それらに対して明確に不利なのはゴブリンデッキを使う上で最大の課題といえます。

2、高速アグロにも弱い

頭蓋囲い、僧院の速槍、野生のナカティル

ゴブリンデッキの強みとして圧倒的にブン回りがあります。しかしそれはゴブリンの従僕か霊気の薬瓶が1ターン目に着地した上で妨害されず、キッチリ仕事をした時だけの話です。上でも書いたように、ゴブリンデッキは最低16枚は3マナ以上のカードを採用しているので、ゴブリンの従僕と霊気の薬瓶が処理されてしまった途端、非常にモッサリした鈍足ビートダウンに早変わりします。

一応2マナ圏にはゴブリンの群衆追いやモグの戦争司令官がいますが、どちらもゴブリンシナジーを形成できなければ真価は発揮できません。そのためこちらが盤面形成する時間を与えてくれないZooやバーンなどにも相性が悪いです。(今ではめっきり数を減らしましたが)

3、新セットが出ても強化されにくい

これは時間の経過と共に現れるようになった欠陥です。

ゴブリンに限った話ではありませんが、部族デッキはデッキ全体が網の目状にシナジーしているので、採用するカードもなるべく部族カードばかりで纏めた方がデッキパワーも高くなります。そのため部族カード以外は採用しにくいという特徴があります。

一方、通常のデッキは部族縛りが無いので色さえ合えばどのカードでも検討可能で、特に三色、四色デッキともなると、新セットが出るたびに強力なカードをつまみ食いすることが可能です。(これを体現していたのが死儀礼のシャーマンを使えていた頃の緑系デッキです。羨ましい限りです)

話を戻すと、ゴブリンはMTGにおいてもエルフと1,2を争うほどの人気部族です。それでも採用を検討できる範囲がゴブリン・カードだけ狭められるとなると、白のクリーチャーならとりあえず検討できるデスタクなどよりかなり窮屈と言わざるを得ません。

そして現在のマジックにおいてゴブリンは攻撃的なイメージで見られることが大半です。そのため仮にゴブリンのいる次元を訪れて、かつトーナメントレベルのゴブリンが刷られたとしても、それらはゴブリンの先達やゴブリンの熟練扇動者、ゴブリンの鎖回しのようなアグロ指向のカードばかり。コントロール指向であるレガシーのゴブリンでは採用できないというケースが多々あります。

ちなみに、これはあまり意識されませんが、同じ部族デッキでもエルフやマーフォークはああ見えてアーキタイプ確立後に新セットから4積確定の新戦力を得ています。死儀礼のシャーマン、真の名の宿敵、真珠三叉矛の達人ですね。ところがゴブリンはレガシー制定から14年経った現在でも4積確定といえる新戦力は得ておらず、デッキの根幹を成す4積ゴブリンたちは未だに全て旧枠カードです。

エターナルフォーマットはローテーション落ちがないので禁止措置でも受けない限り、デッキそのものは徐々にインフレしていくのが普通です。周囲のデッキが強くなっていく中、自分ひとりだけ新戦力を得られないのではデッキが相対的に弱くなってしまうのも仕方ありません。

ゴブリンデッキについて まとめ

以上がゴブリンデッキに関する簡単な解説です。

ブン回りがあり、土地ハメがあり、粘り強く、そのうえ銀玉戦略まで有しているゴブリンというデッキは使っていて大変面白いデッキです。

現代のレガシーでは環境のインフレに追いついていけてないせいで苦しい立場にありましたが、死儀礼のシャーマンの禁止やゴブリンの損壊名手の登場によって再び脚光を浴びるようになってきました。

死儀礼のシャーマン、ゴブリンの損壊名手

ゴブリン自体は安いカードばかりなので、霊気の薬瓶、魂の洞窟、不毛の大地、リシャーダの港さえあれば残りのカードはトータル2万円もかからず揃えられます。

依然としてTier2~Tier3くらいのデッキであることは否めませんが、きちんと調整してしっかりプレイすれば9回戦を7-2くらいはできるポテンシャルは秘めているので、興味のある人はぜひ一度手にとって試してみて下さい。

 

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