GP静岡まで残すところ一週間。このタイミングで開かれた神決定戦の結果がとても興味深いものだったので考察します。
GP静岡直前、虚空の杯デッキが大勝
11月25日(日)に神決定戦が開催されたのですが、結果は驚くべきものでした。
TOP16 使用デッキ
- 3 ミラクル
- 3 グリクシスデルバー
- 3 赤単プリズン
- 3 エルドラージ
- 2 ターボデプス(優勝)
- 1 赤単エルドラージ
- 1 URデルバー
第12期レガシー神挑戦者決定戦 トップ8デッキリスト
https://article.hareruyamtg.com/article/16288/
第12期レガシー神挑戦者決定戦 トップ16デッキリスト
https://article.hareruyamtg.com/article/16320/
虚空の杯デッキが7人!
優勝こそ逃したものの、TOP8に4人、TOP16に3人(合計7/16人)も虚空の杯を用いたストンピィデッキが入賞するのはかなり異様な光景です。通常の大会であればグリコン、SneakShow、土地単、ANT、エルフあたりが居座ってそうな席を全て虚空の杯が奪った形になりました。
これだけ虚空の杯が上位を占有するのはゲートウォッチの誓いでエルドラージが登場した時以来ではないでしょうか。
非青デッキかつ普段レガシーをプレイしない人が使ったとき最も勝てそうなデッキといえば確かに真っ先に虚空の杯デッキが挙がりますが、まさかここまで大躍進するとは思いませんでした。
使用者数が滅茶苦茶多かっただけなのか、それともデッキとして単純に強かったのか・・・
このデータだけでは分かりませんが、とにかくGP直前の大規模大会で虚空の杯デッキが大勝した、というのは大いに留意すべき点だと思います。
虚空の杯の大活躍。ゴブリン的には・・・
ちなみに、ゴブリン的には虚空の杯デッキがこのタイミングで幅を効かせる状況は間違いなく追い風です。
元々ゴブリンはエルドラージとの相性は悪くありませんし、赤単プリズンに至っては明確に有利が付きます。
この結果を受けて、エルドラージアグロを食うためにSneakShowを選択するプレイヤーが増えたり、赤単プリズンの気配を察して土地単が減るようならばゴブリン的には万々歳です。
また、最近は1、2か月前と比べて明らかにグリクシスコントロールの勢いがなくなってきているので、そろそろデスタクが息を吹き返し始めても不思議はありません。
ゴブリンにチャンスはあるか?
死儀礼禁止~現在までのレガシー環境の流れを見るに、個人的には非青デッキが勝ち切るには押し付ける力が相当強くなければならないと思っています。
例:エルドラージ、土地単、エルフ、ターボデプス、黒赤リアニ
(※9月のSCGOpenではアグロロームが優勝しましたが、あれはグリコンが最も勢いのあった時期だったのでそれを上手に狩れた結果だと思ってます。)
そういう観点で見ると、ゴブリンは押し付ける力が弱く、相手への干渉手段も乏しい典型的なダメデッキなので、勝てないのもある意味当然といえば当然です。
GP直前なのに普通に0-5とかしますからね・・・
しかしTier1~Tier2を見渡すとゴブリンにとって絶望的なマッチアップばかりというわけでもありません。ゴブリンはミラクル相手に有利がつく数少ないデッキの一つですし、絶対に踏んではいけないレベルの酷い相性差のデッキはほとんどTier2以下(多分)なので遭遇率も低めです。
そのため、純粋なデッキパワーで勝ち進むというのは難しくても、隙間産業デッキとしてメタの間を縫ってセコセコ勝っていける可能性は十分ありえると思います。
GP初日の足切りラインは6-2なのでゴブリンとしてはちょっと難しいラインだと思いますが、前回のGP千葉では初日7-2できたので、願わくば今回も2日目に行けるといいですね。
おまけ
もしよければアンケートにご協力下さい。29日(木)の夜まで集計してます。